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『芸術新潮』 2月号特集「春画ワールドカップ」
2012.1.26 浦上コラム
本日発売の『芸術新潮』 2月号の特集は、「春画ワールドカップ--浮世絵vs世界のエロス」です。
優勝候補の筆頭は日本の浮世絵春画で、中国、インド、トルコ、ペルー、古代ギリシャ・ローマそしてヨーロッパと多彩なエロティックアートが紹介されています。
私も浮世絵春画の部で全面協力しています。フランス文学者の鹿島茂さんと上方風俗画研究者の山本ゆかりさんがゲストとして浦上蒼穹堂を訪ね、歌麿の「歌満くら」や北斎の「喜能会之故真通(きのえのこまつ)」などを三人で鑑賞しながら、春画談義に花を咲かせています。
性を主題とする美術は古今東西に普遍的な存在です。にも関わらず、それらを抑圧する傾向は多くの文化で見受けられてきました。日本においても明治時代後期以降、春画はタブー視されてきました。しかし近年、特に西欧において日本の浮世絵春画は広くその芸術性を認められつつあります。17,8年前より日本国内でも春画の位置づけを再考する動きが見られるようになってきました。美術の世界だけでなく、日本社会や文化の歴史をより正しく理解するため、春画をタブーとする意識を取り除くことが大切だと思います。
『芸術新潮』の鼎談は以下のような私の愚見で締めくくられています。
「蔵に入れておくと火除けになるとか、戦場で身に付けていると弾除けになるとか、昔から春画の効用がいろいろと言われてるんですが、その中に鬱を払うというのもあるんですよ。今、日本国中鬱だから展覧会もぜひ実現させてもっと春画を見てもらい、みんなに元気になって欲しいですね。」
よろしければ、ご覧になってください。 -
本年もいろいろ有難うございました。
2011.12.29 浦上コラム
本日12月29日(木)夕方で今年の仕事納めとさせていただきます。
本当にいろいろなことがあった一年でしたが、それも世界のあちこちで驚くようなことや不安になることがたくさん起きました。悲しくて辛いことでは、日本の東日本大震災や原発事故はその最たるものと言えるかもしれません。ただ悲観ばかりしてはいられません。閉塞感に覆われている感のある日本ですが、政治や経済の動向に不満や不安を抱いているだけではしょうがないと思います。新しい年に向けて自分たちができることからちゃんとしっかりやっていこうという気持ちが大切ではないでしょうか。各々の人が各々の得意分野でプロフェッショナルな仕事をしていけば、まだまだ日本や日本人は世界で高い評価を得られると思います。私も微力ながら、美術・文化面で世界に向けて魅力的なことを発信していければと考えています。美術の世界に38年間身をおいて、学んだことや蓄積したこと良いと思ったことなどを何か形にして、ご提案したり発表できればと思っています。拙速はいけませんが、いつまでも先送りでは何事も前へ進みません。アクションを起こせば、そこからまたリアクション効果というか、何か新しいものが生まれるきっかけになるかもしれません。それらの具体的な内容については、またこのコラムでお伝えしていこうと考えています。
どうぞ皆さま 良いお年をお迎えください。
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11月になりました
2011.11. 1 浦上コラム
早いもので今日から11月に入りました。今年も残すところ2ヶ月ということですが、「えっ!本当に」という思いに駆られるのは私だけではないと思います。
いろいろなことがありましたが、皆さまいかがお過ごしですか? 不精者の常で久々のブログ更新です。ブログだけでなく商品一覧も大幅に変えましたのでぜひご覧ください。
私なりに結構忙しくしておりましたが、面白そうな部分は少しずつ、マメにこの欄でお伝えしていけたらと考えています。
そういった矢先、急なご来客があり今日はここまでにいたします。申し訳ありません。 -
今年も半分過ぎようとしています
2011.6.29 浦上コラム
3月11日に東日本を襲った大地震と大津波、そして福島原発問題、と未曾有の災害が続いていますが、季節は確実にうつろっています。
今年も夏至が過ぎ、真夏のような暑さが続く今日この頃です。
7月29,30,31日は4月より延期されていたアートフェア東京2011が開催されます。
蒼穹堂は「白磁」を中心とした展観をいたします。DMも新たに作成中です。
ご期待ください。
7月1日は慶應義塾大学文学部(三田)で講義をします。「アートマネジメント講座」で'古美術の流通システム'というテーマです。初回は2000年でしたから、早いもので今年で12回目になります。
古美術の神髄の一端をお伝えするのはもとより、激動する中国古美術のワールドマーケットなど、最新の情報も取り入れた内容にしたいと思っています。
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5月になりました
2011.5. 1 浦上コラム
3月11日におきた東日本大震災におきまして犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、
また甚大な被害に遭われた方々にも心よりお見舞い申しあげます。久しぶりにブログを更新いたします。
早いもので今日から5月になりました。
まだまだ大地震、大津波による被害からの復興がままならないことに心が痛みます。さらに福島原発事故は日本のみならず、世界中を震撼させています。先行きが見えない不安が日本中を覆っているように思われます。
美術の世界においても相次ぐ展覧会の中止や延期がありましたが、幸い東京国立博物館の「写楽」展は開催が3週間遅れましたが、本日5月1日から始まります。外国からもほぼ予定通り作品が出展され喜ばしいかぎりです。
「アートフェア東京」はお知らせしましたように4月1 - 3日の予定が7月29 - 31日に変更されました。いろいろご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。「東京アートアンティーク」(日本橋・京橋美術骨董まつり)は予定通り4月28日から本日まで4日間開催中ですが、連日大勢の方々がおみえになり活況を呈しています。私ども浦上蒼穹堂にも昨日まで3日間で約250名の美術愛好家がご来店されました。ありがたいことです。
今回は「中国古陶磁と葛飾北斎の版画」展を催していますが、一見ミスマッチのような取り合わせも中国陶磁と葛飾北斎に共通する力強さのせいでしょうか、ご来場者の中には「とてもよく似合っていますね」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいます。北斎といえば5月9日(月) NHK BSプレミアム21:00 - 22:30放映の「北斎漂流」初公開 謎のイスラエルコレクション に私も出演いたします。ナビゲーターは歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんで、学習院大学教授の小林忠先生と私がゲスト出演という形で収録をしました。お時間がおありでしたらご覧いただけましたら幸いです。
やはり北斎は世界中で人気があり、いろいろな影響を与えていることを再確認しました。拙著「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」(淡交社)は、おかげさまで引き続きよい反響をいただいております。「陶説」「美術の窓」「目の眼」「小さな蕾」「アートコレクター」「芸術新潮4月号」などに書評が掲載されています。
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拙著「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」 が出版されました
2011.2. 2 浦上コラム
「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」 浦上満 著
淡交社 2500円+税
1月もアッという間に過ぎ、2月に入りました。今年の冬はけっこう寒く、特に雪国の方は大雪で大へんですね。半月ぶりのブログ更新です。私としては驚異的?!な短時間更新とでもいいましょうか。
先週末、拙著「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」が淡交社より刊行されました。早速いろいろな方からメールや電話、お手紙などで嬉しいレスポンスをいただいております。本当にありがたいことと感謝しています。その中の一部をご紹介すると、・入門書としての楽しさと専門書としての奥行きを備えた素晴らしい本。
・豊富な作品群を写真付きで紹介されており、大変分かりやすく勉強になります。
・コレクターが知りたい部分に踏み込んでいる。
・中国・朝鮮陶磁史が体系的にたどれる恰好の本で写真も豪華なので楽しみながら勉強します。
・わかりやすく、熱のこもった文章に惹かれます。
・一般の人に理解できるやさしい言葉で語りながらも古美術品に対する持つべきスタンスが明示されておりプロフェッショナリズムが感じられた。このように過分のお褒めの言葉や感想を頂戴し恐縮しております。
よろしければ書店で手に取ってご覧いただけると幸いです。 -
明けましておめでとうございます
2011.1.15 浦上コラム
2011年の正月も無事に過ぎ、はや1月も中旬となりました。
浦上ブログは、な、なんと1年半ぶりの更新です!
ここまで間が空くと、ブログを見てくださる方も、あきれて開いた口がふさがらないのではないでしょうか。すみません。
昨年(2010)10月東京美術倶楽部で催された第18回東美特別展では、「お知らせ」でもご報告しましたように、私どもが開催した「隋唐鏡」展は大変ご好評をいただきました。
大小取り混ぜて全67点が並んだ様は壮観で、日本はもとより中国や英国、香港などからも熱心な方々が見に来られました。また展覧会図録も青銅鏡研究者や美術館関係者など専門家の方々からも高い評価を頂戴し、嬉しかったです。さて、昨日(1月14日)発売の「週刊現代」(1月29日号)の巻頭カラーグラビアの美術品特集に浦上蒼穹堂も載っています。よろしければご覧ください。
また、「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた(淡交社刊)」という拙著が今月下旬(1月25日発売予定)に出版されます(2500円+税)。中国陶磁8000年と朝鮮陶磁1000年(高麗・李朝)を豊富な図版(約270点)を交えながら鳥瞰します。今までにないコレクター目線の、「楽しみながら学べる本」を心がけたつもりです。私の手元にもまだ見本も届いていない段階ですが、どんな本になったかドキドキしています。ご笑覧くだされば幸いです。
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ご無沙汰しました
2009.6.17 浦上コラム
浦上コラムの更新は、な、何とほぼ1ヶ月ぶりです!お陰様で30周年展が好評の内に、無事終了しましたが、作品の納品などいろいろ事後の仕事も沢山あり、こんなに時間がたってしまいました。言い訳です、すみません。これからは、もう少しマメに更新いたします。
さて、今週の金曜日(6月19日)は、私にとってレクチャーデイになりました。まず午前10時45分から慶應義塾大学三田で「アート・マネジメント講座」(古美術品の流通システム)の講義を1時間半します。これは、もう10年もやっていますが、対象は文学部の3,4年生で毎年かなり多くの学生さんが、熱心に受講されます。
同日、午後6時半からは慶應丸の内シティキャンパスで、「生活と美術」(美術を活かす生活)という講演を2時間、その後質疑応答など1時間、終了は9時半の予定です。こちらは「アート深耕!芸術からはじまる新しい絆」という講座のコマで、大学教授や美術館館長、アーティストなど美術の専門家が毎回受け持ちますが、私は古美術商という立場で、暮らしの中の美術品のあり方、活かし方についてお話ししようと思います。受講者は社会人の方々でお仕事も年齢もさまざまで、共通点は美術が好きで興味があるというところでしょうか。貴重な時間を割き、かなりの参加費を出して来られるので、こちらの方も気合いを入れて頑張ろうと思っています。
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30周年記念図録
2009.5. 2 浦上コラム
世の中はゴールデンウイークまっただ中のようですが、私ども蒼穹堂はカレンダーどおりに営業しております。
むしろ通常より慌ただしくしています。といいますのも、30周年記念展を5月18日から24日まで開催いたしますが、その図録の作成に追われてたいへんでした。なんと本日5月2日、最終チェックを終え印刷会社に全て渡したところです。
出来上がりは、どんなに早くても5月14日だそうです。カラー170ページ、モノクロ40ページ総ページ214とかなり厚くなりますが、特殊な紙をつかいますのでそんなに重くなりません。
いつもドタバタで恐縮ですが、かなり念を入れましたので、ご期待ください!
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アートフェア東京
2009.4. 7 浦上コラム
有楽町の国際フォーラムで4月3日〜5日に開催されたアートフェア東京に今年も参加しました。
昨年同様、たいへんな数の来場者があり、たぶん軽く4万人は越していると思います。
コンテンポラリーアートから古美術まであらゆるジャンルのものが展示されていて、私は異種格闘技の場と呼んでいます。
蒼穹堂は古代中国のやきものを中心に展示しました。彩陶双耳壺や戦国時代の硬陶印文壺、そして前漢時代の黒陶双耳壺などを特集しました。それらの力強さや造形の斬新さに多くの人が興味深く見ていかれました。
中には現代美術と間違われて作者名を聞かれる方もいて、何千年も前のものなのに新しいと感じる人もいました。こういう見方はとてもいいなと思います。 -
芸術新潮
2009.3.27 浦上コラム
週一くらいで、ブログを更新しなくてはとおもいつつ、気がつけば二週間以上たってしまいました。さて、今月号の「芸術新潮」に現代美術のギャラリスト小山登美夫氏の新連載が登場していますが、その第一回目のゲストが私、浦上です。
「紀元前中国を浦上蒼穹堂で」というサブタイトルで小山さんと大いに盛り上がって語り合っています。小山さんとは10年以上おつき合いさせていただいていますが、実にユニークで好奇心が旺盛で愉快な人です。日本のアートシーンを引っ張っている人で、その発想と行動力にはいつも感心しています。
ぜひ芸術新潮の本文をご覧ください。 -
こんにちは、浦上です
2009.3. 9 浦上コラム

この度、ホームページをリニューアルしました。
そこで、「浦上コラム」を始めることにしました。
「コラム・古陶磁」や「コラム・北斎」では、個々の美術品の説明やご紹介をしていこうと思っていますが、ここではもう少しくだけた、肩のはらないお話をしていこうと考えていますので、よろしくおつき合いください。
私は今月で満58歳になりましたが、どなたもそうでしょうが自分の年齢はいつも初体験なので実感がわきません。客観的に見るといい歳になっちゃった、という感じですが、自分の中ではまだまだこれからというノーテンキな気分が支配的です。困ったものかもしれません。ひとつには自分が古美術の世界に身をおいていることもあるのでしょう。なにせ扱うものは何百年から何千年も前のものだったりしますから、それに比べれば何十年なんて一瞬のような感じもします。ただ優れた古美術品は全然年をとりません。いつまでもオーラというか魅力を放ちつづけても平気で若いままなのです。そういった古美術の魅力の一端でもお伝えできたらと思います。



