根津美術館に於いて萩美術館・浦上記念館名品展開催

6月1日(土)〜7月15日(月・祝)の間、南青山の根津美術館で山口県立萩美術館・浦上記念館名品展「やきものが好き、浮世絵も好き」が開催中です。この美術館は、私の父、浦上敏朗が中国・朝鮮の古陶磁と浮世絵版画あわせて約2500点を山口県に寄贈したことをきっかけとして平成8年(1996)に開館しました。今回は所蔵品の中から東洋陶磁130点と浮世絵62点、計192点を厳選して展示されています。5月31日(金)のオープニングレセプション及び内覧会には約700名ほどの招待客が来場され、大盛況でした。根津公一館長と昨年まで山口県知事を4期16年間つとめられた二井関成館長のご挨拶、来賓として近藤誠一文化庁長官ご夫妻、元内閣官房長官河村建夫先生、駐日フランス大使ご夫妻、野村興兒萩市長らが出席され、今年87歳になった父と母も感無量だったと思います。
日本の浮世絵と中国・朝鮮陶磁の組み合わせはちょっと変わっていると思われるかもしれませんが、展覧会パンフレットには「いずれも質の高い魅力的なコレクション」とあります。確かに、一人の審美眼で選び抜かれたそれらの作品たちは何か共通、共鳴するものを漂わせているように感じられます。
息子が親のコレクションを誉めるなどということは、愚の骨頂ですが、私も古美術商として40年近くやっていますが、その目で見ても確かに目筋のいいコレクションだと思います。必ずしも網羅的ではないのですが、ピリッと小股の切れ上がったような作品が多いとあらためて感じました。
嬉しいことに展覧を見られた方々から「大へんよかった」「素晴らしかった」というご感想が私のところへもたくさん寄せられています。ご興味のある方は是非、根津美術館へお出かけください。(10時〜17時、月曜休館)

6月29日(土)午後2時より「息子が語る父のコレクション」というタイトルで私も講演いたします。
(参加ご希望の方は、6月15日までに往復はがきで根津美術館講演会係までお申し込みください)

なお以下の雑誌、新聞、TVで今回の展覧会が取材、掲載されています。
「目の眼」7月号 特集「はなてばてにみてり」
「陶説」6月号 特集「浦上コレクション」
「ART collectors'」6月号
「小さな蕾」7月号
The Japan Times」(6月13日)
「芸術新潮」7月号「古美術商の息子が見たコレクター浦上敏朗」(6月25日発売)

NHK「日曜美術館」(6月16日放送)
山口放送「6時のニュース」(6月5日放送)


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山口県立萩美術館・浦上記念館名品展
「やきものが好き、浮世絵も好き」
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html