美食同源の会/根津美術館講演会

前回のブログから1ヶ月たちました。近況のご報告です。

6月20日、西麻布の懐石料理店「いち乃」(2013年版ミシュラン一つ星獲得)で美食同源の会を開催いたしました。この企画はボルドー大学公認ワインテイスターでサンク・センス代表の松浦尚子さんと以前から話し合っていたもので、今回「いち乃」のご協力を得て実現したものです。この日のために特別にアレンジされた10品の料理と松浦さんが厳選した5種類のワインに舌鼓を打ち、そして料理を盛る器は私が用意した古染付の4種の皿や盃を使いました。目と舌で楽しみ、古美術への知識や関心も深められたらという主旨の会でしたが、会場にはプライベート美術館のように鑑賞用の鉢や皿も10点ほど展示し、食器として使った古染付の器ともども私が解説や由来について話をしました。もちろん「いち乃」料理長西山さんがその日の料理の説明、松浦さんから料理に合わせたワインについての含蓄あるお話があり、「器と料理、ワイン」の三位一体を五感で味わう一夜は大へん盛り上がりました。参加された方々も大へん満足されたようで、またこのような機会があれば是非知らせてほしいという方がたくさんいらっしゃいました。

6月29日、根津美術館で開催中の山口県立萩美術館・浦上記念館名品展「やきものが好き、浮世絵も好き」の関連プログラムとして企画された、「息子が語る父のコレクション」という題の講演会で私がお話をさせていただきました。根津美術館地下1階の講堂(定員140名)は事前申込ですでに満席になっていて、当日は追加で用意された補助椅子もいっぱいの盛況でした。基本的には展示されている中国・朝鮮の古陶磁130点の中から私が約3分の1を選び、それをパワーポイントでお見せしながら解説したのですが、それぞれの作品にまつわる思い出なども交えて1時間15分ほどお話させていただきました。残りの15分で父・浦上敏朗が今展の御礼も込めて所感を述べさせていただき、最後は西田宏子副館長と父、私の3人で鼎談風に浦上コレクションやそれに関わった人々のお話をいたしました。来場された方々が大へん熱心に聞いてくださったのが印象的でした。翌日から私のところにも講演会の感想が書かれている手紙やハガキが10通以上も届き、大へん嬉しく感謝しています。