啓蟄

な、なんと!冬眠から目を覚ますと世の中はもう3月、明日6日は冬籠りの虫が這い出てくるといわれる「啓蟄」なんですね。や〜驚いた。
と、とぼけたオヤジの妄言、ジョークは聞き流していただくとして、実際明日3月6日は私の誕生日です。ですから初めの言葉もまんざらでっち上げでもありません。ただずっと寝てたわけではなく、年初(もう今年も2ヶ月以上経ったんですね)もそれなりに動いておりました。1月は大きな交換会もいくつかありましたし、香港にも行きました。香港は春節前でいわゆる年末の慌ただしさを感じましたが、ホテル代やレストランなどかなり値上がりした気がしました。それもそのはずで円安で、なんでも5割高い感じがしました。市場には本当にモノがなく、以前頻繁に行っていた頃と比べると隔世の感があります。香港のディーラーやコレクターも「中国本土の人は皆日本に買いに行っているでしょう」と言っていました。それでも旧交をあたためたり、これからの国際的な古美術市場の展開などについて情報を交換してきました。実際2月18日からの春節本番の時期には大勢の中国人が来日していろいろ買いまくったようですね。ただ私どもにも来る専門の美術関係者は2月下旬から3月上旬にかけての方が大勢来ています。2月はまた白金のサロンで「お茶会とインド仏教美術について」の会に呼んでいただいたり、東大の板倉聖哲氏(東京美術倶楽部公開美術講座)や佐藤康宏先生の「若冲」についての講演、また6回目になる春画展示研究会(東大文化資源学会)のシンポジウムに参加したりして勉強になりました。主宰されている東大教授の木下先生、いつもありがとうございます。肝心の「春画展」日本開催に向けても、着々と準備を進めております。詳細についてはもう少しお待ちください。

AFT201502.jpg3月20日〜22日までアートフェア東京2015が開催されます。浦上蒼穹堂の今年の展示は、展覧会情報にも載せた前漢時代の黒陶蛋形壺はじめ古代中国古陶瓷を特集するつもりです。なかでも新石器時代の把手壺を11点揃えましたので、ぜひご覧ください。恒例の北斎版画についても「釈迦御一代記」をメインに「北斎漫画」や「富嶽百景」と少し違う北斎ワールドを展開しようと考えています。会期中にぜひお越しください。ブースN35でお待ちしております。