コラム記事一覧

  • 2019年、年末のご挨拶

    本日2019年12月27日(金)で、浦上蒼穹堂は本年の仕事納めにさせていただきます。
    恒例により、この一年の出来事を展覧会、講演会、アートフェアなどを中心に振り返ってみたいと思います。
    1月1日 日本航空機内誌JAL SKYWARDに取材記事<元祖Cool Japan「北斎漫画」の世界へようこそ>(見開き2ページ)が掲載される
    1月14日 東京美術青年会「東美」(2019年第51号)に前年4月14日講演のサマリー(24ページ)が掲載される
    1月31日 高輪の防長倶楽部にて講演「世界を驚かせた北斎漫画」(講演サマリーは防長倶楽部3月号に掲載。15ページ)
    2月8日 第1回国際北斎学会 in Tokyo 2019にて研究発表 於;御茶の水 池坊東京会館
    2月16日 東京美術倶楽部にて公開美術講座弓場紀知氏「酒を愛した陶芸家・学者」に出品
    2月27日 日本経済新聞社(スペースNIO)にて講演「北斎の魅力 ≪北斎漫画入門≫」
    3月7日〜10日 アートフェア東京2019に出店(ブースNo.G87)主な展示<漢時代の動物俑/北斎「新編水滸画伝」>  (セレクション・コミッティー)
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    3月12日 銀座CHANEL「ピエール セルネ&春画」内覧会開催。レセプション会場にてシャネル会長リシャール コラス氏、写真家ピエール セルネ氏とともにスピーチ
    3月13日〜4月7日 銀座CHANELネクサスホールにて「ピエール セルネ&春画」展開催(来場者8,000人)前期3月15日、後期3月29日ギャラリートーク
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    3月23日 東京美術倶楽部にて公開美術講座弓場紀知氏「中国陶磁を俯瞰する」に出品
    3月28日 浦上蒼穹堂「6時間だけの40周年記念イベント」(於;銀座CHANELネクサスホール)来場者450名
    4月6日〜5月26日 松濤美術館「女 おんな オンナ」展に出品協力
    4月9日〜6月16日 森アーツセンターギャラリー「ムーミン」展に出品協力
    4月12日〜5月12日 KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭「ピエール セルネ&春画」展開催
    4月13日 誉田屋源兵衛氏とトークショー
    4月19日〜5月21日 MOA美術館「北斎漫画と冨嶽三十六景」展に「北斎漫画」(全15冊)出品協力
    4月25日〜27日 東京アートアンティーク開催「漢時代の陶器2」
    5月3日、4日 NHK福岡放送局「Eテレ60周年」会場にて講演「世界を驚かせた北斎漫画」
    5月17日 目黒雅叙園にてメルク総会で「世界を驚かせた北斎と北斎漫画」講演
    5月19日 大田原市ハシモ文化会館にて「中国古陶磁」鼎談(橋本洋氏、加藤千明氏)
    5月25日 学習院大学にて東洋陶磁学会総会 (監事)
    6月14日 日本酒造組合中央会「日本酒フェア2019」にて記念講演(同時通訳付き)
    6月16日 国際浮世絵学会春季大会  (総務委員長)
    7月1日 2019山?伊久江ハイ・ビューティクリニックセミナー ベル・ジュバンス ビューティクリニック講座にて「世界を驚かせた北斎と北斎漫画」於;グランドアーク半蔵門
    7月1日 公益財団法人ニッポンドットコムにインタビュー記事掲載
    7月21日 よみうりカルチャー「夏の妖怪談義」(鼎談:京極夏彦氏、多田克己氏)於;大田文化の森
    9月9日 東京ウィメンズクラブにて「世界を驚かせた北斎と北斎漫画」講演 於;渋谷エクセルホテル東急プラネッツルーム
    9月29日 文化映画「春画と日本人」(大墻敦監督)ポレポレ東中野にて舞台挨拶
    10月4日〜6日 東美アートフェアに出店(ブースNo.3-7)「遼の陶磁」
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    10月5日〜11月24日 町田市立国際版画美術館「美人画の時代」展に出品協力
    10月8日 テレビ東京「なぜあの歴史は消えたのか?これが日本の新常識!」に資料提供
    10月19日 富士市第1回北斎サミットにパネラーとして参加(富士市市長、安村敏信氏他)
    10月24日 2019年度awa酒認定式お披露目会にてゲストとして挨拶 於;八芳園
    11月4日、5日 山口県立萩美術館・浦上記念館にて館所蔵の北斎「冨嶽三十六景」について浦上コレクションとチコチンコレクションの比較研究及び撮影
    11月11日、12日 日本画家中島千波夫妻と小布施美術館訪問、展覧会打合せ
    11月23日、24日 江戸東京博物館にて国際浮世絵学会秋季大会  (総務委員長)
    12月5日〜2020年1月26日 山形美術館「北斎づくし」展に出品協力
    12月7日 山形美術館にて記念講演「世界を驚かせた北斎と北斎漫画」
    12月15日 ブックデザイナー祖父江慎氏、建築家田根剛氏、ライター橋本麻里氏らと展覧会打合せ 於;蒼穹堂

    どんどん記憶力が衰えてきていますので、いくつか漏れているかもしれませんがざっと備忘録的に書いてみました。今年も大へんお世話になり、ありがとうございました。来年2020年はいよいよオリンピックイヤーです。3月20日〜22日にはアートフェア東京(東京国際フォーラム)、6月10日〜14日東美特別大展観(東京美術倶楽部)が開催されます。浦上コレクション「北斎漫画」展も山梨県立博物館(3月14日〜5月11日)、高知県立美術館(8月10日〜9月27日)、広島県立美術館(12月10日〜2021年1月31日)で開催されます。7月17日〜8月30日は六本木で大規模な「北斎展(仮称)」が予定されています。
    乞うご期待!というところで、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

  • 2018年、年末のご挨拶

    本日2018年12月28日(金)で、浦上蒼穹堂は本年の仕事納めにさせていただきます。昨年も12月28日(木)が仕事納めで、半年ぶりにブログを更新しました。今年はなんと1年ぶりの更新です!忙しいこともありますが、歳を重ねるごとにだんだん怠惰になってきているのかもしれません。仕事はちゃんとマメにやっているつもりなんですが・・・。

    恒例により、この一年の出来事を展覧会、講演会、アートフェアなどを中心に振り返ってみたいと思います。
    1月16日 銀座エレガンスアカデミーにて(三越伊勢丹旅行主催)講演「世界を驚かせた北斎」
    1月19日〜2月20日 致道博物館「笑いの絵画」展に出品
    2月 タカラトミーより「北斎漫画 雀踊り」根付(ガチャガチャ)発売(監修)
    2月13日 週刊朝日に提供画像掲載
    2月28日 GINZA SIX TSUTAYAにて江戸塾講演「アニメの原点『北斎漫画』驚愕の世界」
    2月28日〜3月3日 New YorkにてJAL 'Journey to the World of HOKUSAI'イベントに出品
    3月5日  浦上蒼穹堂にてSothby's institute(15名)レクチャー
    3月8日〜11日 アートフェア東京2018に出店(ブースNo.N39)主な展示<中国新石器時代彩陶/北斎「釈迦御一代記」>  (セレクション・コミッティー)
    3月16日 軽井沢小佐野邸にて講演
    3月24日〜 映画「大英博物館プレゼンツ 北斎」全国公開(David Hockneyらとともに浦上も出演)
    3月31日 恵比寿ガーデンシネマにて「大英博物館プレゼンツ 北斎」トークショー(東北新社主催)
    4月10日 ブリタニカ国際年鑑2018に執筆、刊行(P.247)
    4月14日 東京美術倶楽部にて東美青年会講演「世界を驚かせた北斎」
    4月17日〜6月10日 大阪市立美術館「江戸の戯画」展に出品
    4月21日〜6月17日 秋田県立近代美術館「北斎の富士」展に出品
    4月21日 秋田県立近代美術館にて講演「世界を驚かせた北斎」
    4月21日〜6月17日 うらわ美術館「浦上コレクション 北斎漫画」展に出品
    4月22日 うらわ美術館にて講演「世界を驚かせた北斎漫画」
    4月26日〜28日 東京アートアンティーク「漢時代の陶器」
    5月9日 国際文化会館にて二水会講演「世界を驚かせた北斎」
    5月12日 東京美術倶楽部にて公開美術講座 川瀬忍氏「憧れの古美術」に出品
    5月17日 厚木レンブラントホテルにて厚木経友会講演「世界を驚かせた北斎」
    5月19日〜6月3日 ストックホルムにて日本・スウェーデン外交樹立150周年記念行事「北斎ー日本のアイコン」展に出品
    5月25日 日本文化チャンネル桜 番組「夢を紡いで」にて中山恭子参議院議員と対談「世界を魅了し続ける葛飾北斎・冨嶽三十六景と北斎漫画」放映
    6月1日 日本文化チャンネル桜 番組「夢を紡いで」にて中山恭子参議院議員と対談「歌麿・清長・北斎、海外が先行する「春画」の評価」放映
    6月10日 法政大学にて国際浮世絵学会春季大会  (総務委員長)
    6月29日 慶應大学三田にて慶應大学アートマネジメント講義「古美術品の流通システム」
    7月5日〜8日 ParisにてJAL 'Journey to the World of HOKUSAI'イベントに出品
    7月5日〜11日 GINZA SIX Artglorieux にて「浮世絵展」監修及びギャラリートーク
    7月13日 沖縄タイムス見開き2ページインタビュー記事掲載
    7月14日〜9月2日 沖縄浦添市美術館「北斎漫画と富嶽百景」展に出品
    7月14日 沖縄浦添市美術館にてギャラリートーク
    7月28日 東京美術倶楽部にて公開美術講座内藤正人氏「浮世と版画の風景」に出品(広重東海道五十三次)
    8月 「北斎漫画1、2、3」中国・北京総合出版公司より出版
    9月15日 NHK BSプレミアム「とことんフランス!」に資料提供
    9月23日 ジャパンタイムスに取材記事掲載
    10月1日〜4日 香港Sotheby'sオークションに参加
    10月12日〜14日 東美アートフェアに出店(ブースNo.3-7)<唐仏坐像/中川幸夫生誕100年記念展>
    10月27日 東京美術倶楽部にて公開美術講座宮廻正明氏「クローン文化財」に出品
    11月1日 Pen「超おさらい!日本美術史」に提供画像掲載
    11月10日 東京美術倶楽部にて公開美術講座橋本麻里氏「縄文」に出品
    11月19日 第1回国際北斎学会 in Tokyo キックオフパーティ(発起人)
    11月25日〜29日 香港Christie'sオークションに参加
    12月 「北斎漫画1、2、3」英国・Thames & Hudsonより出版
    12月1日 國學院大學にて国際浮世絵学会秋季大会  (総務委員長)
    12月8日 東京美術倶楽部にて公開美術講座橋本麻里氏「日本美術における青」に出品
    12月20日 かわさき市民アカデミーにて講演「世界の北斎 その作品と魅力」

    いくつか漏れているかもしれませんが、ざっと備忘録的に書いてみました。その都度お世話になった皆さまにあらためて御礼申し上げます。ブリタニカ国際年鑑2018には「北斎人気」というテーマで執筆しましたが、2020年の東京オリンピックに向けて日本を代表するアーティストとして北斎が益々注目を浴びています。2019年1月の日本航空機内誌JAL SKYWARDの見開き2ページ(P.150,151)では<元祖Cool Japan「北斎漫画」の世界へようこそ>という私への取材記事が載っておりますので、1月にJALに乗られる方はご笑覧ください。  本年も大へんお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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  • 2017年、年末のご挨拶

    本日、2017年12月28日(木)で、浦上蒼穹堂は仕事納めにさせていただきます。
    この一年、大へんお世話になりました。変わらぬご厚情に心より御礼申し上げます。
    一年がどんどん早く経つと感じるのは、私だけではないようでお話をしていると皆さんそのように仰います。歳のせいだけでなく、若い人もそういう方がかなりいらっしゃるようです。前回のコラム更新は6月15日でしたので、あっという間の半年でした。ちょうどその夜に放映されたTBSテレビ「クレイジージャーニー」が深夜番組にもかかわらず、大勢の方がご覧になっていてかなりの反響がありました。人気番組なんですね。「北斎漫画」をちゃんと取り上げていただいて良かったです!

    ざっとこの一年を展覧会、講演会やアートフェアを中心に振り返ってみたいと思います。

    1月8日 Eテレ日曜美術館「画狂老人北斎の驚くべき晩年・富嶽百景と究極の波図」に資料提供
    2月10日 新潮講座 伴田良輔氏と「清長」について
    3月10日 新潮講座 伴田良輔氏と「春信と湖龍斎」について
    3月16日〜19日 アートフェア東京2017に出店(ブースNo.N34)テーマ「広重の桜」と「中国・戦国時代の陶瓷」  (セレクション・コミッティー)
    4月5日 イギリスBBC放送収録(「北斎漫画」コレクションについて)
    4月14日〜15日 東京アートアンティーク 特集「南京赤絵」
    4月14日〜30日 フレッド・シーガル代官山にて「北斎漫画」展開催
    5月15日 週刊現代「目利きに聞く」取材
    5月22日 新潮講座 伴田良輔氏と「歌麿、春章、春潮」について
    5月25日 日光鬼怒川金谷ホテルにて講演
    5月25日〜8月13日 大英博物館「Hokusai: beyond the Great Wave」展に出品
    6月15日 日経カルチャーセミナーにて講演「北斎の生涯と画業」
    6月15日 TBS「クレイジージャーニー」"世界一の「北斎漫画」コレクター"に出演
    6月22日 日経カルチャーセミナーにて講演「北斎漫画」
    6月22日 新潮講座 伴田良輔氏と「北斎と英泉」について
    6月27日〜8月20日 すみだ北斎美術館「開館記念展 富士の絵師 北斎」に出品
    6月29日 日経カルチャーセミナーにて講演「世界が認める北斎の魅力」
    7月15日 すみだ北斎美術館にて講演「北斎の富士」
    7月28日 新潮講座 伴田良輔氏と「国貞と国芳」について
    9月1日 新潮講座 伴田良輔氏と「肉筆浮世絵と明治」について
    9月9日〜10月22日 岐阜県現代陶芸美術館「引き継がれるコレクター魂・浦上父子コレクション」展に出品
    9月23日 岐阜県現代陶芸美術館 上記展について榎本徹氏と記念対談
    10月6日〜11月19日 あべのハルカス美術館「北斎ー富士を超えてー」に出品
    10月12日〜2018年1月14日 Museo Ara Pacis美術館(ローマ)「Hokusai, Eisen and the School of Hokusai」に出品
    10月13日〜15日 2017東美アートフェアに出店(ブースNo.3-7)テーマ「唐・五代・宋の陶磁」
    10月17日 公開シンポジウム「デジタル文化財を通して見る葛飾北斎」河野元昭氏(静嘉堂文庫美術館長)、浅野秀剛氏(あべのハルカス美術館館長)、木下悠氏(凸版印刷 文化事業本部)、浦上満  於 グランフロント大阪ナレッジシアター
    10月20日 文春新書「北斎漫画入門」刊行(文藝春秋社)
    10月21日〜2018年1月28日 国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」展に出品
    10月25日 芸術新潮11月号「北斎 漫画と肉筆画」に資料提供(Mr.北斎漫画と記される)
    10月28日 日経カルチャー講演会 於 柳ばし 亀清楼
    11月10日 新潮講座「北斎漫画ナイト」で講演 ナビゲーター吉田晃子氏(『芸術新潮』編集長)
    11月11日 日本テレビ「世界一受けたい授業」に資料提供
    11月17日 よみうりカルチャーにて講演「北斎とジャポニスム」
    11月18日〜12月17日 名古屋市博物館「北斎だるせん!」展に出品
    11月22日 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ国立)メンバー17名来店
    11月26日 MXテレビ「東京クラッソ」"北斎" に出演
    12月17日 Eテレ日曜美術館「北斎とジャポニスム」に資料提供

    10月20日に発売された拙著「北斎漫画入門」(文春新書)はお陰さまで11月20日に第2刷が発行されました。夏休み返上で原稿用紙に立ち向かった甲斐がありました。読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。まだの方もご一読いただけると嬉しいです。

    それでは皆さま、良いお年をお迎えください!

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  • 7ヶ月のご無沙汰でした

    2017年もすでに6月中旬となり、1年の折り返しに近づいています。本当に早い!ですね。
    現在ロンドンの大英博物館で「Hokusai: beyond the Great Wave」(5月25日〜8月13日)が開催中です。先日オープニングに行かれた方にお聞きしましたら大へんな盛況で、時間制前売り券はすでに完売だそうです。この展覧会は「北斎ー富士を超えてー」(10月6日〜11月19日)というタイトルで、あべのハルカス美術館へ巡回し日本でも見ることができます。東京では国立西洋美術館で「北斎とジャポニスム」展が10月21日〜2018年1月28日の期間で開催されます。イタリアのローマでも10月12日から3ヶ月間、MUSEO DELL'ARA PACISで「北斎と英泉」展が開催。昨年秋オープンしたすみだ北斎美術館でも6月27日〜8月20日まで「北斎×富士〜冨嶽三十六景 富嶽百景 揃いぶみ〜」展が開催されます。以上5つの展覧会に浦上蒼穹堂も出品協力をしています。相変わらずの北斎フィーバー!とどまるところを知らずという感じです。本日もこれから日本経済新聞社本社ビルで「浮世絵師 葛飾北斎の魅力」という演題で講演いたします。この日経カルチャーセミナーは本日、6月22日、29日と3週連続(各回100分)で、私がいたします。
    それから、今晩6月15日(木)23:56〜24:55TBSテレビ「クレイジージャーニー」で私と北斎漫画が登場します。松本人志さん、設楽統さん、小池栄子さんと先日スタジオで収録をしてきましたが、一体どのような番組になるのか見当も付かずやや不安ですが、よろしければご覧ください。

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  • 11ヶ月ぶりの近況報告

    前回のコラム更新から11ヶ月ほど経ちました。「11ヶ月ぶりの近況報告」という間抜けなタイトルを付けました。まずは本当の近況から申し上げると、本日、すみだ北斎美術館がオープンしました!私は昨日のレセプション内覧会にお邪魔したのですが、なんと28年間の紆余曲折を経ての開館で関係者の方々はさぞ感無量だったと思います。北斎ゆかりの地に妹島和世さん設計の斬新な美術館ができました。開館特別記念展「北斎の帰還 幻の絵巻と名品コレクション」を皆さまもぜひご覧ください。明日11月23日22時〜NHKで「ロスト北斎」が放映されます。関東大震災で焼失した「須佐之男命厄神退治之図」(扁額)を復元する話です。浦上蒼穹堂も「北斎漫画」「富嶽百景」「椿説弓張月」などの撮影に協力しました。NHKはこの他にも年明け早々「ザ・プロファイラー」で浦上所蔵の「北斎漫画」(初編〜15編)が登場します。MCの岡田准一さんは本物の「北斎漫画」を手にして大へん感激されていました。1月8日の日曜美術館にはやはり浦上所蔵の「富嶽百景」が約20点紹介されます。今週土曜日11月26日22:15〜「美の巨人たち」(テレビ東京)のタイトルはズバリ「北斎漫画」です。私も出演いたしますが、何より所蔵する「北斎漫画」1500冊が一堂に紹介されるのが見ものです。雑誌も「東京人」'北斎を歩く'特集で私が「北斎漫画」について語っています。「美術手帖」(12月号増刊)'葛飾北斎'、「芸術新潮」12月号大特集'北斎'は表紙の「踊独稽古」から付録の「萬福和合神」までご協力しました。「和樂」12・1月号'スゴいぞ!北斎'や同じく小学館の'100%Hokusai!'、「週刊現代」が巻頭約10ページで北斎特集(12月前半の週)など取材が目白押しでした。
    「すみだ北斎美術館」開館を軸として北斎フィーバーが巻き起こっているようです。

    今年1月からこれまでの活動の一部を以下に箇条書きします。
    1月2日 MXTV「北斎」出演
    1月9日 日本橋三越ショートレクチャー
    1月11日 広島県立美術館 講演「世界を驚かせた北斎」ー 聴衆250名!
    1月15日 「目の眼」久石譲の「美の仕事」ー骨董の音色をもとめて対談ー4月号掲載
    2月3日 渋谷トリガー 20:00〜トークショー
    2月5日 京都 細見美術館「春画展」オープニングレセプション、記者会見
    2月19日 酒食の会 18:30
    2月29日 京都文化塾(京都新聞)15:00〜講演「春画及び春画展日本開催の経緯」
    3月5日 寺田倉庫 15:00〜トークショー 宮津大輔氏と対談
    3月14日〜22日 ニューヨーク出張(オークション、アートフェア、Jasper Johns訪問)
    3月23日 TBS「世界を変えたダメ偉人」収録ー4月6日放映
    3月25日 大英博物館 撮影、インタビュー
    3月30日 イベント「春画と桜」花見の会
    4月14日〜16日 東京アートアンティーク(3日間で365人が来店)
    5月11日〜14日 アートフェア東京(5万6千人が来場)
    6月12日 第10回国際浮世絵学会賞 受賞講演「北斎漫画47年/春画18年」法政大学
    7月8日 慶応義塾大学 アートマネジメント講義
    7月27日 日本経済新聞社取材
    7月29日 資生堂本社にて講演
    8月27日 水野美術館 講演「世界を驚かせた北斎」
    9月9日 山口県立萩美術館・浦上記念館 開館20周年記念展オープニングに参加
    9月11日〜11月6日 茅ヶ崎市美術館「北斎漫画」展
    9月15日〜10月23日 根津美術館「中国陶磁勉強会」展に中国古陶磁17点出品
    9月24日 造本装幀コンクールで春画展図録が「東京都知事賞」受賞(東京ビッグサイト) 
    10月5日 ゴッホ美術館一行来店(館長及びテオのひ孫2名含む)
    10月8日 東京美術倶楽部公開美術講座 福岡伸一「科学と芸術のあいだ」
    10月10日 茅ヶ崎市美術館 講演「世界が驚いた北斎漫画」
    10月14日〜16日 第20回東美特別展 中国の青磁「越州窯と耀州窯を中心に」


  • 永青文庫「春画展」大好評のうち閉幕!

    メリークリスマス!
    ご無沙汰致しておりますが、皆さまお元気でお過ごしですか?!
    早速ご報告ですが、昨夕、永青文庫「春画展」が大好評のうち閉幕致しました。
    3ヶ月間の入場者数がなんと210,220人に達しました。まさに奇跡的数字といえます。
    昨夜は午後8時に閉場して、9時に関係者、スタッフで乾杯をして春画展成功を祝いました。展覧会が始まる前からのいろいろな困難や不安を考えると本当に感無量です。
    春画に対する偏見や自主規制、そして警告などいろいろありましたが、「表現の自由を勝ち取った!」と声高に叫ぶつもりはありません。これだけ多くの人々が会場に詰めかけ、熱心に楽しそうに展示を見ていただいたことが何より全てを物語っていると思います。
    来場者に若い女性が多いのに驚かれた向きもありましたが、統計を取ってみると老若男女それぞれ実に良いバランスでした。江戸時代もこんな風だったのかもしれません。
    本当にいろいろな方のお力添えで実現した展覧会と認識しています。ここにあらためて御礼を申し上げます。それから、やはり時代の変化もあると思います。「風穴」は少し開いたかもしれませんが、ここで気をゆるめることなく、2月6日からの京都細見美術館での巡回展に向けて関係者一同頑張るつもりです。どうぞ皆さまも引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

  • 長らくご無沙汰しておりました

    たしか前回のコラムが啓蟄の頃でしたから、5ヶ月ぶりの更新になります。超多忙説、ものぐさ説、中には死亡説まで流れましたが、どっこいまだ生きております。
    明日8月12日(水)より日本橋三越本店で「北斎漫画フェア」のようなことが全館で始まります。今日の新聞の折り込み広告にも入っていましたが、かなり大きな催しになりそうです。三越のショーウィンドウはすでに北斎漫画グッズで埋まっています。当然私も全面協力をしております。8月15日の14時からは本館1階中央ホールでトークショウもいたします。会期は17日(月)までの6日間ですが、このお盆休みの期間が一年中で一番来客数が多いそうで、なんと33万人の人出があるそうです。この催しを企画した三越の方は「売り場面積を狭くしてでも文化や美術を世界に発信したい」という見上げた心がけの持ち主で、私も動かされました。それと美術館での展覧会と違って不特定多数の方々が北斎漫画(もちろん実物も展示)を見ること(たとえ数パーセントの人が興味を持っても)はとても意義あることと考えました。お暑い中ですが、ご興味のある方はぜひ日本橋三越本店へお出かけください。

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    http://openers.jp/article/1315473


    いよいよ日本初の本格的春画展が目白の永青文庫で開催されます(9月19日〜12月23日)。去る5月21日、細川護煕氏はじめ関係者による記者発表が外国特派員協会で行われました。なんと150人の報道関係者が集まり「春画展」への関心の高さを肌で感じました。その後もテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などで取り上げられ前評判は上々です。
    後援はブリティッシュ・カウンシル、朝日新聞社、産経新聞社です。大英博物館で開催された「Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art」(2013年10月3日〜2014年1月5日)の巡回展的要素を持っており、学術的にも美術的にも質の高い展示になりそうです。
    私も実行委員会のメンバーとして日々奔走しておりますが、とても順調に準備が進んでいるように見えますが、実際は「初めての試み」であること、「春画への根強い偏見」などがありなかなか大へんです。しかし関係者一同「風穴を開ける」気持ちで奮闘しています。やはり本物の春画を見ていただくのが、一番よいことだと思っています。大英博物館のTimothy Clark氏は「春画の優れた作品は、世界文化遺産にすべきだ」とまで言っています。皆さまもぜひ永青文庫に足をお運びくださり、ご自分の目で春画の素晴らしさを発見していただければと願っております。
    *残念なことにこの展覧会に今日までまだスポンサーがついておりません。昨日からクラウドファンディングも始めましたので、ご協力くだされば大へん有り難く存じます。

    http://shunga.thebase.in/blog/2015/08/05/000000


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  • 啓蟄

    な、なんと!冬眠から目を覚ますと世の中はもう3月、明日6日は冬籠りの虫が這い出てくるといわれる「啓蟄」なんですね。や〜驚いた。
    と、とぼけたオヤジの妄言、ジョークは聞き流していただくとして、実際明日3月6日は私の誕生日です。ですから初めの言葉もまんざらでっち上げでもありません。ただずっと寝てたわけではなく、年初(もう今年も2ヶ月以上経ったんですね)もそれなりに動いておりました。1月は大きな交換会もいくつかありましたし、香港にも行きました。香港は春節前でいわゆる年末の慌ただしさを感じましたが、ホテル代やレストランなどかなり値上がりした気がしました。それもそのはずで円安で、なんでも5割高い感じがしました。市場には本当にモノがなく、以前頻繁に行っていた頃と比べると隔世の感があります。香港のディーラーやコレクターも「中国本土の人は皆日本に買いに行っているでしょう」と言っていました。それでも旧交をあたためたり、これからの国際的な古美術市場の展開などについて情報を交換してきました。実際2月18日からの春節本番の時期には大勢の中国人が来日していろいろ買いまくったようですね。ただ私どもにも来る専門の美術関係者は2月下旬から3月上旬にかけての方が大勢来ています。2月はまた白金のサロンで「お茶会とインド仏教美術について」の会に呼んでいただいたり、東大の板倉聖哲氏(東京美術倶楽部公開美術講座)や佐藤康宏先生の「若冲」についての講演、また6回目になる春画展示研究会(東大文化資源学会)のシンポジウムに参加したりして勉強になりました。主宰されている東大教授の木下先生、いつもありがとうございます。肝心の「春画展」日本開催に向けても、着々と準備を進めております。詳細についてはもう少しお待ちください。

    AFT201502.jpg3月20日〜22日までアートフェア東京2015が開催されます。浦上蒼穹堂の今年の展示は、展覧会情報にも載せた前漢時代の黒陶蛋形壺はじめ古代中国古陶瓷を特集するつもりです。なかでも新石器時代の把手壺を11点揃えましたので、ぜひご覧ください。恒例の北斎版画についても「釈迦御一代記」をメインに「北斎漫画」や「富嶽百景」と少し違う北斎ワールドを展開しようと考えています。会期中にぜひお越しください。ブースN35でお待ちしております。

  • 今年最後のブログです

    今年2014年も残すところあと2日となりました。このブログ更新をもちまして本年の仕事納めとさせていただきます。さすが年の瀬、ここ数日はめっきり冷え込みが厳しくなってきましたね。
    今月の出来事を順を追って簡単にご報告します。
    12月1日(月)、浮世絵ナイトレクチャー(第1回)は、国際浮世絵学会理事長・大和文華館館長の浅野秀剛氏をお迎えし「忠臣蔵の浮世絵」というテーマでお話をいただきました。さすが'忠臣蔵'のエキスパートだけあって興味深いお話をたくさん伺うことができました。その後参加者の人たちと本物の浮世絵版画(忠臣蔵を描いた)を十数点、実際手に取って触ったり、透かして見たりしました。皆さん興味津々のご様子でした。最後の立食パーティは参加者30名がそれぞれ講師の先生方に質問をしたり、和気藹々の和やかな会となりました。次回は4月を予定しております。ご興味のある方はぜひご参加ください。
    12月4日(木)、東京スカイツリーSky Restaurant 634で「酒食の会」がありました。今回は諏訪の宮坂醸造の宮坂直孝さんとご子息の勝彦さんが、銘酒「真澄」を各種お持ちくださいました。すごく美味しかったです。宮坂さん父子はとっても気さくで感じの良い方で、私が長年お付き合いしている出羽桜の仲野益美さんとも昵懇の間柄で、改めて世の中は狭いと思いました。このSky Restaurant 634での「酒食の会」は今年2月獺祭、5月Perrier-Jouetのシャンパン、6月新政、9月黒龍、そして今回の真澄と5回開催されましたが、私も毎回ほろ酔い美術講義をさせていただきましたが、とても楽しかったです。宮下大輔さん、島田律子さんいつも楽しい企画ありがとうございました。料理長の牧村さんもいつも美味しい料理ごちそうさまでした。
    12月6日(土)7日(日)、東洋陶磁学会第42回大会が日比谷図書文化館で開催されました。今回のテーマは「'陶磁の道'研究半世紀の歩みと展望」で、故三上次男先生が提唱された「陶磁の道」に関する研究発表が各分野の専門家から行われました。私は生前三上先生にはとてもよくしていただきましたので、大へん懐かしい気持ちになりました。少し驚いたことは、私より若い研究者の方々のほとんどが三上先生ご本人に直接会ったことがないという事実を知ったことでした。それだけ自分も歳を取ったのかなと感慨深いものがありました。
    12月11日(木)、前回のブログでちょっとお話した築地の料亭「新喜楽」で春画の講演をしました。11時から約1時間パワーポイントを使って講義、その後別室で初期から後期までの春画の肉筆、版画、版本の名品を陳列、解説しました。20名を越す参加者の皆さまの反応も素晴らしく、大へん盛り上がった会になりました。「新喜楽」のご主人蒲田さんもいろいろ便宜をはかってくださり、15時半のお開きまで私も含め皆さん大へん気持ち良く過ごすことができました。日経カルチャーの大塚さんはじめスタッフの方々もお疲れ様でした。
    12月18日(木)、東京芸術学舎で「日本人の好きなものは全部浮世絵に描いてある」というリレー講義(全5回)の最終回で市川猿之助さんの講義がありました。私も講師席で拝聴していたのですが、途中から司会の鈴木芳雄さんが講師陣にいろいろふってこられて、公開対談のようになりました。猿之助さんは浮世絵版画のコレクターでも有名ですが、なんと今はやきものにはまっているということで私との話に夢中になられ、インターバルの間も講演終了後も「古美術ややきものの話をもっと浦上さんとしたい」ということで随分熱っぽく2人で語り合いました。猿之助さんは自分が良いと思ったものに素直に直感的に反応される方だと感じました。そういう人は良いものを手に入れる可能性が大です。「お店にも伺ってもよいですか?」と言われたので「もちろん、お待ちしております」とお答えしました。期待を裏切らないようなものをお見せしなければと思います。
    12月20日(土)、待望の「春画展」日本開催実行委員会の初会合が開催され、21名の実行委員の方々が参集されました。各分野の錚々たる方々が、春画展日本開催に向けて力強いメッセージを述べられました。詳細は来年2月以降、記者発表のタイミングに合わせて皆さまにもお知らせ致しますので、しばらくお待ちください。
    どうぞ皆さま、よいお年をお迎えください!  来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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  • 霜月も終わろうとしています

    恒例?!の月末ブログ更改です。

    まず嬉しいニュースです。前回お伝えした東美アートフェアの報告会が11月7日にあり、来場者のアンケート集計の中で「印象に残った出店ブース」という項目で、浦上蒼穹堂が112店の中で第1位になりました! 前回(2年前の秋)も第1位でしたのでディフェンディングチャンピオンのような良い気分になりました。皆さまのおかげです、どうもありがとうございました。

    4日(火)は、東京芸術学舎で「世界を驚かせた北斎と北斎漫画」という講義をしました。これは「日本人の好きなものは全部浮世絵に描いてある」というテーマで全5回、各々異なる講師が、それぞれの専門分野のお話をするというものです。第1回目が10月22日の安村敏信氏の「江戸絵画の見かた」で、私は第2回目でした。ちなみに12月18日の第5回目は市川猿之助丈が「江戸の人々の好きなもの、見たかったもの」という講義をされます。夜の7時半から9時半までの2時間の講義でしたが100人近い受講生の方々が大へん熱心に聴講されました。講義の後、有志20名ほどで懇親会もあり、大いに盛り上がりました。皆さん、信濃町駅から終電に駆け足で乗って帰られました(私も)。

    11日(火)国立西洋美術館館長の馬渕明子さんが蒼穹堂に来られました。2017年に計画されている展覧会の協力要請のためにお見えになったのですが、実に気さくで素敵な方でした。去年の8月に西洋美術館館長ならびに独立行政法人国立美術館理事長に女性研究者として初めて就任され、日本サッカー協会副会長もされています。馬渕さんはジャポニスム研究の第一人者で、私もご著書はいろいろ読んでいましたが、お会いするのは今回が初めてでした。'懐の深い方'という印象を持ちました。展覧会に向けていろいろ意見交換し、大いに盛り上がりました。当然、展覧会には全面的にご協力したいと思っています。


    20141129c.jpg先週の日曜日23日は、「国際浮世絵学会 秋季大会」で基調講演をいたしました。今年が北斎漫画初編刊行200年という節目の年ということで、『北斎漫画蒐めつづけて45年1500冊』という演題でお話しました。浮世絵研究者や学者、美術館の人々が多くいらっしゃる中で、やや緊張しましたが「北斎漫画」をただ面白い絵手本というだけでなく、一歩踏み込んだ視点からいろいろな資料を交えてお話しました。その後、シンポジウム「北斎と国貞」にもパネリストとして登壇し、歌川派の総帥である国貞(三代豊国)と北斎の関係性についてミネアポリス美術館のアンドレアス・マークス氏、リーズ大学のエリス・ティニオス氏、大阪市立美術館の秋田達也氏、学習院大学の藤澤茜氏と議論しました。40年以上重なった活動時期があるにもかかわらず、これまで国貞と北斎が共に語られるケースがあまりなかっただけに画期的なテーマでした。結論からいうとやはり両者がうまくかみ合わないで終わってしまった感が否めませんが、司会の太田記念美術館の日野原健司氏のけんめいな努力もあり、会場はそれなりに盛り上がりました。お疲れさまでした。

    いつも思うのですが、人前でお話をするというのはその時はとても大へんで、引き受けなければ良かったと後悔するのですが、自分がそれに向けて考えをまとめたり、勉強するということはとても良いことだと感じます。(そんな機会でもなければちゃんと勉強しないということでもあります。)

    まだ年内3本ほど講演をする予定ですが、変わり種は12月11日(木)築地の料亭「新喜楽」で春画のお話をします。これは日本経済新聞(日経カルチャー)からの依頼で、参加者の方々と作品を一緒に鑑賞しながら酒食もともにするという、江戸時代に春画を見て楽しんでいた雰囲気に近づけたらと思っています。ご興味のある方はhttp://www.nikkeicl.co.jp/tour/kokunai04.phpを見てください。

    北斎はじめ浮世絵関係のことばかり書きましたが、本業の中国朝鮮日本の古陶磁も当然ながら活発にやっております。ニューヨークや香港・中国からコレクターやディーラーが頻繁に来られます。11月は東京美術倶楽部秋期大会や尚壺会大会などディーラーズオークションがあり、国外でもサザビーズ、クリスティーズはじめ活発なオークションシーンが展開されました。良いものがどんどんなくなっていっている状況をひしひしと感じるのは私一人ではないと思います。

    明後日から、いよいよ師走です。皆さまもお忙しくなられると存じますが、くれぐれもお身体を大切になさって頑張ってください。