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今年も半分過ぎようとしています
2011.6.29 浦上コラム
3月11日に東日本を襲った大地震と大津波、そして福島原発問題、と未曾有の災害が続いていますが、季節は確実にうつろっています。
今年も夏至が過ぎ、真夏のような暑さが続く今日この頃です。
7月29,30,31日は4月より延期されていたアートフェア東京2011が開催されます。
蒼穹堂は「白磁」を中心とした展観をいたします。DMも新たに作成中です。
ご期待ください。
7月1日は慶應義塾大学文学部(三田)で講義をします。「アートマネジメント講座」で'古美術の流通システム'というテーマです。初回は2000年でしたから、早いもので今年で12回目になります。
古美術の神髄の一端をお伝えするのはもとより、激動する中国古美術のワールドマーケットなど、最新の情報も取り入れた内容にしたいと思っています。
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「あなたの選ぶ古美術ベスト3!」 選考結果
2011.5. 9 おしらせ
4/28〜5/1に開催されました東京アートアンティークに大へん多くのお客様にご来店いただきまして誠にありがとうございました。蒼穹堂の企画イベント「あなたの選ぶ古美術ベスト3!」(アンケート)もたくさんの方にご回答をいただきました。選考の結果、以下の2名様に葛飾北斎のオリジナル版画をプレゼントいたします。
神奈川県横浜市 S.O 様
東京都千代田区 E.S 様今後も楽しい企画をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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5月になりました
2011.5. 1 浦上コラム
3月11日におきた東日本大震災におきまして犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、
また甚大な被害に遭われた方々にも心よりお見舞い申しあげます。久しぶりにブログを更新いたします。
早いもので今日から5月になりました。
まだまだ大地震、大津波による被害からの復興がままならないことに心が痛みます。さらに福島原発事故は日本のみならず、世界中を震撼させています。先行きが見えない不安が日本中を覆っているように思われます。
美術の世界においても相次ぐ展覧会の中止や延期がありましたが、幸い東京国立博物館の「写楽」展は開催が3週間遅れましたが、本日5月1日から始まります。外国からもほぼ予定通り作品が出展され喜ばしいかぎりです。
「アートフェア東京」はお知らせしましたように4月1 - 3日の予定が7月29 - 31日に変更されました。いろいろご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。「東京アートアンティーク」(日本橋・京橋美術骨董まつり)は予定通り4月28日から本日まで4日間開催中ですが、連日大勢の方々がおみえになり活況を呈しています。私ども浦上蒼穹堂にも昨日まで3日間で約250名の美術愛好家がご来店されました。ありがたいことです。
今回は「中国古陶磁と葛飾北斎の版画」展を催していますが、一見ミスマッチのような取り合わせも中国陶磁と葛飾北斎に共通する力強さのせいでしょうか、ご来場者の中には「とてもよく似合っていますね」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいます。北斎といえば5月9日(月) NHK BSプレミアム21:00 - 22:30放映の「北斎漂流」初公開 謎のイスラエルコレクション に私も出演いたします。ナビゲーターは歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんで、学習院大学教授の小林忠先生と私がゲスト出演という形で収録をしました。お時間がおありでしたらご覧いただけましたら幸いです。
やはり北斎は世界中で人気があり、いろいろな影響を与えていることを再確認しました。拙著「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」(淡交社)は、おかげさまで引き続きよい反響をいただいております。「陶説」「美術の窓」「目の眼」「小さな蕾」「アートコレクター」「芸術新潮4月号」などに書評が掲載されています。
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拙著「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」 が出版されました
2011.2. 2 浦上コラム
「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」 浦上満 著
淡交社 2500円+税
1月もアッという間に過ぎ、2月に入りました。今年の冬はけっこう寒く、特に雪国の方は大雪で大へんですね。半月ぶりのブログ更新です。私としては驚異的?!な短時間更新とでもいいましょうか。
先週末、拙著「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた」が淡交社より刊行されました。早速いろいろな方からメールや電話、お手紙などで嬉しいレスポンスをいただいております。本当にありがたいことと感謝しています。その中の一部をご紹介すると、・入門書としての楽しさと専門書としての奥行きを備えた素晴らしい本。
・豊富な作品群を写真付きで紹介されており、大変分かりやすく勉強になります。
・コレクターが知りたい部分に踏み込んでいる。
・中国・朝鮮陶磁史が体系的にたどれる恰好の本で写真も豪華なので楽しみながら勉強します。
・わかりやすく、熱のこもった文章に惹かれます。
・一般の人に理解できるやさしい言葉で語りながらも古美術品に対する持つべきスタンスが明示されておりプロフェッショナリズムが感じられた。このように過分のお褒めの言葉や感想を頂戴し恐縮しております。
よろしければ書店で手に取ってご覧いただけると幸いです。 -
明けましておめでとうございます
2011.1.15 浦上コラム
2011年の正月も無事に過ぎ、はや1月も中旬となりました。
浦上ブログは、な、なんと1年半ぶりの更新です!
ここまで間が空くと、ブログを見てくださる方も、あきれて開いた口がふさがらないのではないでしょうか。すみません。
昨年(2010)10月東京美術倶楽部で催された第18回東美特別展では、「お知らせ」でもご報告しましたように、私どもが開催した「隋唐鏡」展は大変ご好評をいただきました。
大小取り混ぜて全67点が並んだ様は壮観で、日本はもとより中国や英国、香港などからも熱心な方々が見に来られました。また展覧会図録も青銅鏡研究者や美術館関係者など専門家の方々からも高い評価を頂戴し、嬉しかったです。さて、昨日(1月14日)発売の「週刊現代」(1月29日号)の巻頭カラーグラビアの美術品特集に浦上蒼穹堂も載っています。よろしければご覧ください。
また、「古美術商にまなぶ 中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた(淡交社刊)」という拙著が今月下旬(1月25日発売予定)に出版されます(2500円+税)。中国陶磁8000年と朝鮮陶磁1000年(高麗・李朝)を豊富な図版(約270点)を交えながら鳥瞰します。今までにないコレクター目線の、「楽しみながら学べる本」を心がけたつもりです。私の手元にもまだ見本も届いていない段階ですが、どんな本になったかドキドキしています。ご笑覧くだされば幸いです。
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第18回 東美特別展にご来場ありがとうございました。
2010.10.27 おしらせ
10月15、16、17日に開催された第18回 東美特別展に今回も参加出店いたしました。
浦上蒼穹堂はブースNo.29に於いて、中国の隋から唐時代の青銅鏡67面を一堂に展示する「隋唐鏡」展を開催し、大へんご好評をいただきました。
隋の「四神十二支鏡」をはじめ、唐の「海獣葡萄鏡」も40点出品し、研究者やコレクター、美術商の方々の注目を集めました。
なお全67点オールカラーの図録も刊行し、海外の愛好者からも数々のオファーを頂戴しました。
とくに東京美術倶楽部に足をお運び下さった皆様に心より御礼申し上げます。
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第18回 東美特別展 / Special Triennial Tobi Art Fair 2010
2010.10. 5 おしらせ

海獣葡萄鏡 唐時代 径19.5cm10月15日〜17日に開催される第18回 東美特別展に今回も参加出店いたします。
浦上蒼穹堂はブースNo.29に於いて、中国の隋から唐時代の青銅鏡67面を一堂に展示する「隋唐鏡」展を開催いたします。
隋の「四神十二支鏡」をはじめ、我が国の高松塚古墳から出土したことでも知られる「海獣葡萄鏡」も40点出品いたします。
この展覧は学術的に見ても大へん意義深く、専門の研究者の論文も収載するオールカラーの図録も刊行いたします。
どうぞ3年に1度の東美特別展にご来場いただき、私どもの「隋唐鏡」展も是非ご高覧下さい。
ブース29 浦上蒼穹堂10月15日(金)午前10時 - 午後7時
10月16日(土)午前10時 - 午後6時
10月17日(日)午前10時 - 午後5時会場:東京美術倶楽部
東京都港区新橋6-19-15 -
展示会のお知らせ
2010.6. 1

6月3日(木)〜28日(月)まで、駒沢住宅ギャラリー櫟において「世界が熱狂した北斎ワールド」展が開催されます。
浦上蒼穹堂の全面協力のもと、「北斎漫画」や「富嶽百景」など、北斎のオリジナル版画約80点を展示いたします。
会場はモデルルームとギャラリーが併設されており、茶室やリビング、ベッドルームなど住空間に飾られた北斎の作品がご覧いただけるなど、ユニークな展観となっています。
会期 6月3日(木)〜28日(月) 10:30〜17:30
水曜日および6月12日(土)午後休廊 最終日のみ16時まで
会場:ギャラリー櫟
〒152-0021 東京都目黒区東が丘2丁目13番25号
TEL&FAX. 03-5712-5515
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コラム 古陶磁ー唐三彩万年壺
2010.2. 4 コラム-古陶磁

中国 唐時代(AD618-907)
高さ18.6cm 径22.2cm中国陶磁の長い歴史の中で、最もきらびやかな美しさを賞されるものーそれは唐三彩、といってもさしつかえないと思います。中国陶磁に興味をお持ちの方なら、一度や二度は必ず唐三彩を見たことがあるでしょう。世界中の美術館、博物館に所蔵されていて、中国陶磁の中でも最もよく知られたものの一つといえます。しかし、その存在が知られるようになったのは、わずか100年程前なのです。20世紀の初め頃、河南省洛陽付近で鉄道工事がおこなわれたときに、多くの唐墓が壊されて、莫大な量の唐三彩が発見されました。そして、世界中の学者やコレクターの注目を集め、欧米や日本などに運ばれていきました。唐三彩の大部分は副葬品で、実用品ではなかったため、この工事で大量に発見されるまでほとんど知られていなかったのです。
三彩とは三色の釉をかけたものという意味で、基本は緑と茶と白を指します。この万年壺は堂々とした形に鮮やかな三彩が施釉された名品です。 -
コラム 古陶磁ー彩陶豆
2009.10.19 コラム-古陶磁
中国新石器時代馬家窯文化(B.C.3800−2000)
高さ25.3cm
弓場紀知著「古代の土器」(平凡社)所載素焼きの肌に黒やセピア色で彩色文様を施した一群の土器を、一般にアンダーソン土器とよんでいます。それは1921年、スウェーデンの地質学者J・アンダーソンが中国の河南省仰韶村において彩文土器を発見したことによっています。ここに中国陶磁の歴史は、新石器時代までその発祥が遡ることとなったのです。
アンダーソンは、その彩文をもった土器の起源を西アジアではないかと考えたのですが、20世紀後半、中国の考古学者たちの精力的な調査、研究により中国の彩文土器は中国という文化圏の中で発祥し、展開したということが証明されました。また、中国では土器という称をつかわずに、土器も陶とよぶので、これらの彩文土器も彩陶とよばれます。
この豆とよばれる台鉢のような作品は、黄河上流、甘粛省の馬家窯文化の典型作です。今から約5000年前の作品とは思えない斬新な幾何学文が描かれています。

