2020年、年末のご挨拶

本日2020年12月28日(月)で、浦上蒼穹堂は本年の仕事納めとさせていただきます。
今年は日本中、世界中が新型コロナウイルスという見えない敵に飲み込まれた一年でした。まだまだ先が見えず予断を許さない状況ですが、ざっとこの一年を振り返ってみようと思います。

1月8日 東京美術倶楽部新年会出席
1月14日 北海道新千歳空港PORTOM INTERNATIONAL HOKKAIDO 全客室に北斎漫画展示
1月15日 同ホテルにて「なぜホテルに日本美術なのか?」について橋本麻里氏と対談
1月18日 公開美術講座 奈良国立博物館松本伸之館長による「金銅仏の魅力」(実行委員長)
1月21日 東京ミッドタウンにて建築家田根剛氏、凸版印刷担当者と北斎展についてミーティング
1月23日 神奈川県立上矢部高校にてレクチャー
1月26日 山形美術館「北斎漫画」展終了
1月29日 国際浮世絵学会常任理事会
 - この頃からコロナウイルスの報道(クルーズ船の記事)が出現 -
2月8日 すみだ北斎美術館「北斎師弟対決」展/河野元昭氏「天才葛飾北斎論」講演 
2月15日 公開美術講座 矢島律子氏・佐藤サアラ氏「青磁のはなし」に出品(実行委員長)
3月7日 獨協大学オープンカレッジ特別講座<天野貞祐記念館大講堂>にて講演(予定)
    →コロナウイルス感染拡大防止のため急遽中止となる
3月14日〜5月11日 山梨県立博物館「北斎漫画」展(浦上コレクション)開催(予定)
    →展示は終えたが、コロナウイルス感染拡大防止のため非公開となる
     3月14日に予定されていた浦上満講演会も中止
3月19日〜22日 アートフェア東京2020開催(予定)
    →コロナウイルス感染拡大防止のため急遽中止となる
3月31日 田根剛氏、橋本麻里氏と北斎展についてミーティング(パレスホテル)
4月   ルシアン刺しゅうキット「ステッチするミニトート 北斎漫画×COSMO」に協力
4月5日〜9月27日 岡田美術館「北斎の肉筆画」展に出品
4月8日 2020記念交換大会(東京美術倶楽部・東京美術商協同組合共催)
    →コロナウイルス感染拡大防止のため中止となる
4月9日〜5月6日 4月8日に発令された緊急事態宣言を受け、臨時休業
4月23日〜25日 東京アートアンティーク開催(予定)
    →コロナウイルス感染拡大防止のため中止となる
5月7日〜5月31日 緊急事態宣言が延長されたため、臨時休業を延長
6月4日 作家鳴海章氏来店 新作に解説執筆依頼
6月8日 Instagramを開設(週6ペースで中国古陶磁を紹介) https://www.instagram.com/uragami_sokyudo/
6月10日〜14日 東京美術倶楽部「オリンピック記念東美特別大展観」開催(予定)
    →コロナウイルス感染拡大防止のため来年に延期となる
6月15日「目の眼」7月号特集 浮世絵2020に「浦上蒼穹堂・誌上展覧会」を10ページに渡り掲載
6月17日 凸版印刷小石川ビル会議室にて協議「北斎2020展(仮称)」を来年に延期決定
7月3日 三田・慶應義塾大学にてアートマネジメント講義
    →リモート授業に変更
7月4日〜8月30日 あべのハルカス美術館「ムーミン」展に北斎漫画、一筆画譜、北越奇談を出品
7月15日〜9月13日 森アーツセンターギャラリー「おいしい浮世絵」展に60点余出品
7月17日 映画監督塩田明彦氏、俳優内野聖陽氏ら来店
8月10日〜9月27日 高知県立美術館「浦上コレクション北斎漫画」展開催
8月10日 開会式出席及び記念講演会「世界を驚かせた北斎と北斎漫画」を行う
8月25日 芸術新潮「猥褻とは何か」(2020年9月号)に資料提供
9月5日〜12月13日 石川県能登島ガラス美術館「生けるガラス-中川幸夫の花器」展に出品
9月25日 「画鬼と娘」池寒魚(集英社文庫)発売 (浦上は解説を執筆)
10月1日 週刊ニッポンの浮世絵100 Vol.1(小学館)に「北斎漫画」掲載
10月5日 国際浮世絵学会常任理事会(銀座)-三州屋
10月8日 博報堂本社ビル「北斎展(仮称)」全体会議
10月21日 LEON編集長石井洋氏、和塾代表田中康嗣氏と「春画」鼎談
10月23日 中国国家博物館の依頼で鑑定評価(小林忠先生、浅野秀剛氏、内藤正人氏、日野原健司氏)
10月28日 九州国立博物館にて購入候補作品評価
11月11日  Jasper Johns氏より封書届く
11月14日〜2021年4月4日 ポーラ美術館「CONNECTIONS」展に画像提供
11月21日〜2021年1月17日 北海道立近代美術館「諸星大二郎 異界への扉」展に戦国・漢青銅鏡6点、漢緑釉博山奩、青銅饕餮一対を出品
11月23日 ワールド北斎アワード2020(すみだ北斎美術館MARUGEN100)授賞式に出席
11月25日 サカクラカツミ氏と「The Life of HOKUSAI」について対談
12月2日 石屋製菓「恋するチョコレートキャレ」パッケージデザイン監修「冨嶽三十六景」「北斎漫画」
12月10日〜2021年1月31日 広島県立美術館「浦上コレクション北斎漫画」展開催
12月10日 広島県立美術館地下講堂にて講演会(先着60名→88名聴講)を行う
12月14日 アーティゾン美術館「琳派と印象派」展 國華清話会特別鑑賞会
12月17日 東美ブランディング委員会(中村社長、川島氏、高橋氏、黒田氏)
12月28日 浮世絵専門Instagram開設 https://www.instagram.com/uspd1979/

私ごとでありますが、8月15日父・浦上敏朗(山口県立萩美術館・浦上記念館名誉館長)が94歳にて永眠いたしました。学徒出陣であった父は特攻隊員として昭和20年8月15日に出撃するはずでしたが終戦となり命を永らえ、奇しくも75年後の同じ日に旅立ちました。11月18日には萩市名誉市民として萩市葬が執り行われ、翌19日納骨と百箇日法要をして参りました。ここに生前のご厚情に心より御礼を申し上げます。

最後に、12月20日の日本経済新聞に興味深い記事が載っておりましたので簡単にご紹介致します。
「江戸後期にはコレラが流行し鎖国下にも関わらず日本にも入った。100万人以上が暮らす江戸にコレラの脅威が及んだのは安政5年(1858)米国のペリー艦隊の船員にコレラ患者が発生した。江戸の死者数は3万人とも言われる。疫病は死を伴うが、当時の人々はユーモアによって恐怖を解放し、生き残ってきたことがわかった。人類は常に疫病に苦しんできた。過去の人間から得られる知見はあるはずだ。」
どうぞ皆さま、ご自愛の上、良いお年をお迎えください!